『とにかく過剰で真摯。あまりに絶対値が大きいので、ギャグの回路を突き抜けて
感動してしまう。青臭さが一周して止揚されてるのがすごい。
(現実にこんな中学教師がいたらちょっとイヤだけどなぁ。)
「鈴木先生」と、そしてあとこの作者が今後どこに行くのかが猛烈に気になる。』
『1巻で、ものすごく翻弄されて何?なんなのこのマンガ!?と悶々と過ごした。
あんな体験ははじめてだった!2巻を読んで「確信犯!」という思いになり、
3巻でまた「計算してる...と見せて、天然?」という思いがわいてきて...
もうなんか...好きです!』
『鈴木先生のあの情緒不安定ぶりが最高!あせると汗かきすぎ。
ヘヴィーな展開に目が離せません。
女子中生の長靴姿に萌えたり(笑)と大変濃い内容です。』
『2007年はこのマンガの話ばっかりしてた気がします。いろんな視点で
語れるマンガなので、その魅力は一言では言い表せませんが、あまりにも
逞し過ぎる鈴木先生の妄想力に、チョー笑えるんだけどーみたいなリアクションを
する女子に向かって、いや、鈴木先生は深いんだよ!的語りを入れる
文化系男子もなんか間違ってる気はします。だって笑えるもん鈴木先生。
雨がっぱと長ぐつ姿の教え子に萌えすぎて、たまらなすぎるぜーって
アンタがたまらなさすぎだ!昼飯噴くぐらい笑うことなんてギャグマンガでも
そうないですよ。ただ、物語の進め方は割とオーソドックスに、
事件→推理→解決というベタな流れなんです。僕が一番魅力を感じるのは、
その解決にあたる鈴木先生の授業における独自の視点でのロジックの展開に、
良質にミステリに通じる謎解きのカタルシスがある所です。
「あ、そういうことやったんか、なるほど。」と。
最新刊で性教育を真正面から扱ってますが、そこで鈴木先生が展開する
避妊教育否定論はまさにその真骨頂。ハチワンダイバーの100倍ぐらいの
量のネームを一気に読ます武富先生の力量に脱帽です。
こんな時代にこんなマンガがマンガ大賞を受賞するなら...
オレはもう今逝ってもいいぜ!ってぐらいの気持ちでもって支持します。』
『緊迫感がこんなにも過剰なのに、なぜ笑えるのだろうか。
私にとって原因は二つありそうだ。まずは、緊迫感の方向が違うときに笑うのではないだろうか。鈴木先生、女子中学生の小川に対してそれはないわ・・・、って感じで。次は、過剰すぎて笑うのではないだろうか。
芸人のオーバーリアクションに笑うように、それはオーバーすぎるでしょ、って感じで。
ただ、その場合には、過剰なことのみが問題であって、緊迫感に関しては問題がない。
もし、これに賛同してもらえるのならば、そのような人は学校が緊迫感に溢れている場であるということをうすうす感じ取っていることになるのではないだろうか。
学校が安心できるホンワカした場ではなく、緊迫感に溢れていると感じていることになる。
何十人、何百人という子供たちが集まっているのだから、会社などの大人が集まる
場所とはまた違った雰囲気になる。
緊迫感溢れるのも当然なのかもしれない。ただ、学校を描く場合には、往々にして善の面が強調されることが多いようで、このようなマンガは少数派なのかもしれない。』