「19世紀の架空の西欧王国を中心に、王族間の派閥争いやデモなど戦争と平和の狭間で起こる国家の事件を描く、歴史・戦記ものです。騎兵やゲリラ戦術、兵法部分が非常に巧みに描かれていて、また、揺動された市民のデモ隊を鎮圧する様子など、まるで当時の市民革命を彷彿させるような空気感を感じられるようなストーリー。この時代のお話が好きな方はもちろん、純粋にストーリー重視の方にも読み応えのある一作です。癖のある絵柄ではありますが、作者の画力や物語の構築力がすばらしく、主人公のバルツァー少佐の参謀としてだけでなく、政治家手腕も見せつけられ、この先の展開が非常に気になる作品です。」
「「んなアホな」って感じのことも多いのに、「なるほどなー」と思わされるような、不思議な作品だと思っています。丁寧な描写とキャラの活き活きした様が痛快です。そしてカッコいいです。」