「生き物がいなくなった世界でのガール・ミーツ・ボーイ。誰かそばにいてくれることが御の字です。」
「哀愁のデストピアマンガ。二人が愛おしい。」
「とっても理不尽なことがまきおこってるマンガ。ある日、街から誰も居なくなるわ、記憶はなくすわ、せっかく見つけた他の生き物は軽く厨二病はいった元人間、現フラミンゴだわ・・・。 でも、二人がとても幸せそうに見えるのです。途中、オンノジに出会うまでは一人きり。孤独を感じながらもその世界を探索し、面白いことを発見し続ける主人公。二人になってからも関係が少しづつ変わりながら楽しく生きているのです。よくわからないけど現状を受け入れて、そこで出来ることをしてみる。そんな二人に胸キュン。 書いてて思ったけど、私が世界だって、理不尽なことはいっぱいあるし、いつだってそれは突然やってくるし、自分が日々感じていることや思っていることが100%本当のことか何てわからない。大勢に中にいても孤独で寂しいときはある。社会を変えることは難しすぎて、手持ちのカードで勝負するしかないのさ。・・・なんだ、大してこのマンガの世界と変わりないな。毎日の生活の中で頭柔らかくして、楽しいことをしてみよう。よりよくするためにポジティブに挑戦することはどのせかいでも同じなのかもしれません。そして技術的にすごいのはこの二人の登場人物だけで四コマが作られているところ。「老人と海」だって、もっと人いっぱいでてたよ!!」
「読んだ直後の自分のtwitterから転載。番号はtweetした順番です。1)は1回目のtweet、計12回にわけてtweetしています。1)どう語ればいいんでしょうか...。40過ぎのおっさんが、胸がいっぱいになって、涙が出てくるこの作品。実はコミックスで読むのが初読でしたが、表紙と帯、あらすじでヤバい予感がしていました。これはすごい作品に違いない...と2)誰もいない世界。いきなり無人となった世界に残された少女の物語。少女のボケた行動はとても楽しいし、ほほえましいんですが、でもこの世界は誰もいない世界。そのギャップが哀しいというか、はらはらして、楽しいはずなのに哀しい...。3)楽しいことやクスリとすることが起これば起こるほど、読んでいて楽しいと思う気持ちと一緒に襲ってくる孤独感。こんな相反する想いを持ちながら読んだ作品は初めてです。このボケやネタがよりこの世界の孤独感を際立たせていると思います。4)誰もいない世界にたった一人残されるといったことは"ない"かもしれませんが...、大切な人や、自分を思ってくれる人が一人もいなくなることは想像できます、というか改めて想像させられました。5)一緒に想いを共有する人が誰もいない世界...。無人の世界に残された彼女ほどではないにしても自分にそんな孤独が耐えられるのか、いや耐えられない...。読んでいて、胸が締め付けられる思いでした...。6)フラミンゴ・オンノジと出会うことで彼女は孤独から救われますが、そのため孤独になることの恐怖を覚えます。孤独の時には持っていなかった感覚。大切な人を失うこと、大切な時間を、日常を失うことへの恐怖。7)想いを分かち合えるパートナーとの日常。この日常がいつまで続くのか...、漠然とした不安はいまの自分たちにも他人事ではないと思います。8)一体彼女たちがどうなるのか、すぐにでも最後を読みたかった...!この不安から逃げたくて、逃げたくて、焦りながら読んでいたと思います。9)どんな結末でもいいから、早くこの世界から逃げたいと思っていたかもしれません。胸が締め付けられる思い、ドキドキしながらページを、いつもより早い速度でめくっていたと思います。10)最終回1話前。彼女が"日常"の象徴ととらえたモノが壊れる恐怖のシーン。バカな話ですが、いまこれを書いていても涙があふれそうです。胸が詰まっています...。11)無人の世界に限らず、今の世界も理解できないことだらけですし、理不尽でどうしようもないことだけど、でもきっと君がいれば世界は素敵なもので、僕らはなんにでもなれる、世の中、御の字だよと教えられた気がします。12)We can be Heroes 思わずデヴィッド・ボウイの「HEROES」を思いだしました。施川先生、素敵な、大切な作品をありがとうございました。正直、『オンノジ』は破壊力ありすぎる作品です...。」