選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2015ノミネート作品

『僕だけがいない街』三部けい

  • 僕だけがいない街 (5) (カドカワコミックス・エース)

  • 選考員コメント・1次選考

    「年末に5巻が発売した僕だけがいない街。昨年も推薦させていただきましたが、今回も一押しです。
    最新刊ではついに犯人らしき人物の描写がありましたが、そろそろ完結するのかな。「誰が犯人なのか」というのももちろん読み続けた理由ですが、それよりも「物語をどう決着つけるのか」が非常に気になります。」

    「先が全く読めないミステリー。
    ページをめくる手にじんわりと汗をかくこのドキドキ感を、もっと多くの人に味わっていただきたい!
    2位だった昨年から、更にこの物語は加速度を増しています。
    読むなら今!
    だから、今年こそ、マンガ大賞をとってほしい!」

    「これは面白い・・!!
    リバイバルにより小学生に戻り、事件の謎を解いていく主人公と一緒になって
    あらゆる可能性を考えながら読んで楽しめる。
    5巻の最後のページ。真犯人はもしかして。。と思っていたのに、
    めくった瞬間に思わず声がでた。
    こわいーーーー!
    面白いーーー!」

    「昨年の選考でも票を投じました。今年も性懲りもなく票を入れさせて頂きます。去年「練りこまれた設定や展開に加えて、ページごと訴えかけてくるような強烈な臨場感と疾走感。小ネタに走らず、ごまかしもあざとさもない。」と書いたところから、最新刊で物語は一歩前へ。さてあれは本線か伏線か、それとも捨て線か。近年のマンガが失った"何か"を取り戻してくれる一作かも!」

    「昨年に続いて推薦させていただきます。
    物語が核心に迫っていく雰囲気を感じる度にゾクゾク、ワクワクすると同時に「もし終わっちゃったらどうしよう、悲しいな」と思ってしまうぐらい楽しみに読んでいます。
    去年も言いましたが、今イチバン続きが気になるマンガです!!」

    「特殊な能力を持った主人公がある日事件に巻き込まれる(事件は主人公のトラウマを呼び起こし、それに立ち向かうため、主人公は能力をつかって犯人を追跡する)。
    巻をおうごとにスリリングさが増し、次の展開を見ずにはいられない。毎巻ごとのラストが『!?』となり、興奮してしまう作品。テーマのベースに「犯罪」があるため、暗い一面もあるが、ネガティブだった主人公が立ち向かう様に勇気をもらえる。」

    「タイムリープっぷりがすごくリアル。ストーリーもキャラクターも素晴らしい。」

    「2年連続ですが、まだまだ面白い。これからも楽しみたい。期待度も込めてさらなる発展をみてみたい。」

    「読感はミステリ小説に似ているかも。ミステリ好きにはたまらない一冊。続きが気になる!感は大。」

    「こんなに上質なサスペンスがあったであろうか!?
    アニメでなくドラマでもなく映画でもない。
    マンガであるからこそストーリーに人々を惹きつけ、想像を駆り立てる力がある事を分からせてくれた「僕くだけがいない街」」

    「とにもかくにも先が気になる漫画! ここ2年間で最も先が気になり続けている漫画だと言い切れます。無駄な描写もなく、それでいて終わりも見えないのが嫌味なく、むしろたまらなく楽しい漫画です。 読んでいる方は、まるでアドベンチャーゲームの世界に引き込まれたかのような感覚にされる漫画です。没入感NO,1!」

    選考員コメント・2次選考

    「描写がリアルで人物が魅力的でグイグイ引き込まれる。」

    「予測出来ない緻密に練られたストーリー展開が魅力なのと同時に、作者の作品に対する熱が感じられる。
    読者より作品の方が圧倒的に上にいる感じが、懐かしくも感じられる。
    エンターテインメント性とアーティスト性が両立している作品。」

    「過去と現在を行き来する極上のサスペンス。
    読む旬はまさに今!今を逃すと後悔します(笑)」

    「この2年以前の生活をはるかに形態変化させ、特定の場所での仕事が少なくなり移動が異常に多くなった自分。バックパックに全てを詰めて休日のない自分としては、紙の媒体としてのマンガを極端に買わなくなりました。その中で、『僕だけがいない街』だけは見事に全館揃えている。謎ものなので読み返すときは1冊目からたびたび読んでしまうのですが、数少ない現物で買ってるマンガのためほんとに時折しか手に取りません。でもそれが逆にイイ!!時々だから尚いいです。ぜひ、完結した折には、時間を気にせず、自分に引きこもってゆっくりじっくり読みたい。そんな気持ちでまず投票しました。」

    「これぞ「スリルとサスペンス」。圧倒的な物語のスケール感に加えて、使命感に燃える少年の心の機微がいい年をした自分のなかにある"少年"をも高揚させる。最新刊の後半の展開は、本筋に向かうフリなのか、カラ筋なのか、他の展開への伏線なのか。最新刊を読み終えるたび、次巻が待ち遠しくなる大傑作。」

    「圧倒的に面白いと言いますか......毎度同じコメントで申し訳ないのですが、続きが気になります(笑)
    続きを知りたいのに、続きを知ると終わりに近付いてしまうのか?......と思って悲しくなってしまうぐらいです。何回も最初から読み返してしまう作品だと思います。」

    「昨年も投票して2位だったのにもかかわらず、またノミネートされていたら、やはり1位に選ばざるを得ない。
    というのも最新刊が、より面白い展開となっていたから・・・
    この作品のすごいところは、昨年からいろいろな人に貸し出して、そのほとんどがハマってしまったこと。
    私といつもなら趣味の合わない人までもとりこにしてしまう魅力。
    ストーリー展開の意外性や伏線、普段あまりマンガを読まないけどミステリ好き、という方にも楽しんでもらえるような気がする。」

    「マンガ大賞2014へのノミネートをきっかけに読み始めた作品でしたが、その後も新刊が出るたびにハラハラドキドキしっぱなしです。最新5巻を読んだ後は次巻を待ちきれずに掲載誌に手を伸ばしてしまったほどでした。犯人はやっぱりあの人!?と予想しながら読むも良し、流れに身を任せ、物語が新たな局面を迎える度に驚きながら読むも良し!とにかく、まとめ読み推奨です!」

    「読み手の好き嫌いが分かれる絵柄のように思うし、クラスメイトの造形が小学生にしてはちょっと「できすぎ」なんじゃないの、と感じたりすることもある。なんだけど、いったんページを繰り始めればそんなことは細かいことだ、と、それよりもっと物語をくれ、と焦燥に駆られる圧倒的な吸引力がある。5巻の帯にある「スルーしていたのが恥ずかしい」という法月綸太郎氏のコメントに深く同意いたします。展開の骨格をなすミステリー、SFの要素だけでなく、まるで映画「スタンド・バイ・ミー」で描かれる少年たちの交情のようなぐっとつかまれる場面や、母への思慕、大人になること、世の中を知って利害の対立する相手と折り合うことなど「成長する」ことへの関心と言外に滲む作者の考え方......小説的というか文学的な要素も含め、多彩な顔を見せられて1ページだって飽きさせない。スピーディーにも、1コマ1コマ味わうようにも読めると思うけれど、できれば導入からエンディングまで、初見で時間を忘れて全巻一気読みをしたかった。今でも十分に高評価なんだろうけれど、完結してからあらためてその真価が注目され、多方面に展開することになるのでは。」

    「ここまで「目が離せない」感じもひさしぶり。引き込まれる。」

    「「私の仕事は、物語を書くことではない、次のページをめくらせることだ」
    と、ある有名な小説家は言ったそうです。
    フィクション、ミステリーの価値は、第一に極上の時間つぶしにある、のでしょう。

    しかし、貧乏症な私は、時間つぶしだけじゃなく、
    なにか、思いもよらなかった価値に、気が付きたいのです。

    殺人事件とタイムスリップというとてつもなく先が気になる
    ミステリーの王道に惹かれているうちに、

    いつの間にか、善行と悪行、本来明確に分かれそうなものが、
    まったくあやうく、変わらなく行われてしまうかもしれないのだ、
    という恐ろしく口を開けている日常の罠に、気が付かされるところまで
    たどりついています。

    そして、最後、待ち受けている結末が、
    手触りは伝わってくるのに、明確な像はまだ見せられないまま、
    気にされるこの状況。
    リアルタイムで続いているマンガを読む快感、ここにあり。」

    「毎回読ませる展開。中毒のように続きが気になります。早く読みたいと思わせる展開が実に巧い。
    文句なし。多くの人を唸らせること間違いない。」

    「まさに読むなら今!
    どんどん続きが気になり、ページをめくる手が早くなっていくミステリー」

    「サスペンス的な盛り上げ方がこんなに腹立たしいとは。続き、続きは!?」

    「巻数が続くほどに深まる謎。
    終着点は果たしてあるのだろうか?
    そして犯人はいったい誰なんだ!?
    気になる!とても気になる!
    昨年もノミネートし第2位を獲得、その実力は十分!
    今年こそは...」

    「上質のミステリをマンガという媒体で上手に表現するとこうなる!という一作だと思います。」

    「まるでミステリ小説を読んでいるようなハラハラドキドキ感。次の展開がまったく読めなくて、早く先が知りたくて待ちきれない。一気読み必須の面白さ。」

    「面白いテーマで最新刊が出るまでの間が歯がゆかったのですが、やっぱりこいつが犯人か!?と一番怪しいと思っていた人に確信が来ていて、さらに次巻が楽しみでならないのです!」

    「不思議とサスペンス物は好んで読まない自分なのに、気がつけばストーリーにすっかり引きこまれている自分に超ビックリ!!!!!! すでに多くの評価として語られているとおり、実に練りに練られたマンガなんだと素直に思います。だってサスペンス物食わず嫌いの自分でも、しっかりと味わえちゃうぐらいだからねー」

    「トリッキーな設定、フックの多いストーリー、あざといまでのヒキの強さ、しかしテーマは前向きで骨太。」

    「結末を待たなくても今間違いなく面白いんだから推してみる。」

    「巻数がすすんで、新展開になってもなお、まだ全貌が見えないこの感じ。続きが気になる度でいえばダントツな王道サスペンス!!どうすんだろうなこの先...」

    「すごくよく出来たタイムトラベルミステリー。読み終えた後、深夜にトイレに行くのが本当に怖かった。」

    「主人公が過去へ戻れる能力を持つ本格タイムリープもの。
    結構細かい設定をしっかりと打って行かないと
    矛盾が生じてしまう難しい題材に挑戦し、
    見事に成功していると思います。
    一巻が完全な導入巻となっており、二巻からの
    映画を見ているかのようなドキドキ感が凄いです!
    毎巻色々な過去へ飛ぶ度解けて行く謎、
    点が線に繋がって行く...。
    読み止まらない作品です!」

    「そもそも個人的にループ物、タイムリープ物は大好物であります。
    8回くらいくりかえしてもいいよ!
    幾つかの殺人事件が折り重なっていくし、時間も過去に飛んでまた戻って...と複雑そうですが、物語の構成がしっかりしてるので混乱しません。
    楽しい!!」

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