「タイトルは生活保護の根拠となる憲法第25条第1項の条文です。区役所の新人職員としてケースワーカー(生活保護担当の職員のこと)となった義経えみるの目を通して、生活保護を巡る赤裸々な現状が描かれています。かなり踏み込んだ描写や表現が多々ありつつも、それが軽く流されていく様子がいやにリアルで、引き込まれます。生活保護制度に様々な議論がある中で、職員の目線からの描写は考えさせられることが多いのではないでしょうか。これからの展開を期待しています。」
「社会派の「くさみ」がついつい覗いてしまってもおかしくないテーマを取り上げつつ、カケラもそうはならず、読み手の興味をそそるストーリーマンガらしいおかしみを忘れない。それに引かれて読み進めるうち、時代の空気がちゃんと立ち上がる。柏木ハルコならではのちょっとあか抜けない女子の造形が、主人公の区役所の新人職員とぴったり。生活保護がマンガの題材になるとは思わなかった。マンガの可能性はまだ広い。」