「リアルとフィクション(エンタメ)のバランスが素晴らしい!漫画の制作現場、創作の現場がこのマンガのようなモノかどうかはわかりませんが、作家の持つ経験と描写から修羅場の様子や葛藤、狭い世界ならではの人間関係によるドラマなど、帯に漫画界のタブーと書いてある通り、青年漫画らしく、夢のようなことばかりじゃない場面もありつつもエンタメとして読ませる内容に仕上がっていて、とても読み応えがあります。連載で読んでいますが、毎回舞台が違うこともまた面白いです。「修羅場にヘルプで入った話」「ダメな作家の元に行った話」「初めてアシスタントになった時に話し」などなど、主人公たちが毎回違う環境に置かれた条件で描かれ、それが1話完結でしっかりまとめられているので、毎月読み終わった後、今月も面白いなあ、と良い読後感を味あわせてくれます。主人公の志歩が非常にまじめで、ある意味融通が利かないキャラなため、彼女だけだと息が詰まる作品になりそうなところを、大抜さんという女子力が高い仲間の存在が作品の空気を読みやすいモノにしてくれていますね。今後、タイトルのアシスタントから漫画家になっていく、なっていけるのか、主人公たちの成長を楽しみにしたいと思います。」