「絵がすごくかっこいい。予測不能で緊張感のあるストーリーも好み。」
「浅野いにおはリア充しか読んだらアカン。そう思っていた過去の自分に平手打ちしたい。ヤバーイ!人類はどうなってしまうのか!」
「「ここだって急行でたった二駅行った所が戦場なのに」。どこか遠くの暑い国の出来事ではなくて身近な、ニュース画面ではなくて自分の目で見られる戦争を、絵空事を得意とするマンガというプラットホームを使ってどう描くか。3DCGとかでいくらでもリアリティーを引き寄せることができる時代だからこそ、マンガ家は、作者と読者の間にこれまで長い時間をかけて培われたマンガならではの約束事を援用しながら、それぞれの試行錯誤を日々続けている。見開きいっぱいのツインテールの後ろ頭と特大の活字だけ。女子高生おんたんの悲しみを表情抜きで、描き手自身の悲しみを、作中の仲良しグループの皆に、そして今このマンガを読んでいる読者にぶつける作者の覚悟に胸が詰まる。自身の無力を知る10代はいつだって悔しい。いつの時代だって10代は傷つきながら生きている。ましてやどうにもならない、先も見えない戦時に生きなければならないやりきれなさは、それこそいまや絵空事で済む話ではない。そんな焦燥がヒリヒリと伝わって読むのが辛い。それでも、2月末に出るという4巻をじりじりしながら待つ自分がいる。」