「『おこだわり人』=『日常生活の中で別にこだわらなくてもいい事にあえてこだわり、そこに自分だけの幸せを見いだし、コソコソと楽しんでいる輩』と名づけ、そのおこだわり人にどんどんインタビューしていくという着眼点がまず面白かったです。さらにその「おこだわり」行動の他人から見たときのしょうもなさがすごいのに、読んでいるうちになぜか真似したくなってしまう描かれ方もすごい!普段食べている何でもない食べ物、何気なくしている行動をこんな意外な方法で、自分ひとりでニヤニヤ楽しんでいる人たちがいるなんて!と、驚かされました。インタビューするうちにどんどんテンションが上がっていく清野先生にこちらも同調してしまい、思わず「その おこだわり、俺にもくれよ!!」と、おこだわり人の人たちに叫びたくなってしまいました。退屈な日々をどう楽しんで生きるかは自分の心持ち次第だな、と、あらためて感心させられる作品です。」