「226事件を、ファンタジーと眷属と絡めたという好きな人には好きな設定ということで、もちろん私も飛びついてしまった。将校生徒が眷属を従える・・これは女神転生を愛好する者にとっては、決して無視できない設定ではないか。とても「いいやつ」そうな主人公有賀とイケメンかつ強そうな橘 英治がどのように歴史的事件に絡んでいくのか、そして二人はどう対峙していくのかと、壮大なテーマに期待してしまう。クライマックスの展開についてすでに冒頭で語られているのだけど、この状態になるまで、二人がどのような過程をたどるのか、若き将校生徒たちの過去を読みながら、ワクワクしている。美麗で安定の絵が読みやすいし、何度か繰り返し読んでも胃もたれせず、重過ぎない。」