「究極の片思いがこじらせてストーカー的に彼を想う主人公の痛すぎる恋の物語。共感を感じるところもあれば、引いてしまう部分もあるけれど、なんだか目が離せません。SF要素もあり、世界観やキャラクターも個性溢れます。どうしてこんな世界になってしまったのか気になりますが、やはり物語の核心はこの恋が実るのか?でしょうか。」
「セカイ系ミーツ不倫。2016年と言えば不倫!ってのは置いといて。自尊感情の低さと恋愛が成就することのアンバランスさ、とか変わり続ける人間はどこまでが同じ人間だと言えるのか、とか、考え出すと結構ミもフタもなくて大変なテーマを問いかけてきます。」
「好きってなんだ?恋とはなんぞや??そういうのがもうね、これを読んでいるとどうとでもなれっていう気持ちになる。私が好きなのが「私の好きな人」っていう、一途すぎる主人公の、恐怖すら感じる乙女っぷり。この終末世界の設定にこんな概念をぶっこんできたことがすごい。先が読めそうで読めない、破壊力抜群のSFラブロマンス。」