「現在の日本仏教の基礎を作った二人の僧、最澄と空海の物語。「宗教」の持つ、ものすごい密度と力を感じさせる作品。」
「空海が好きなので読み始めたが、精神修行の表現力に圧倒される。どうなっていくのか楽しみな漫画。」
「平安時代を扱ったマンガっていうと十二単衣か陰陽師が多いって先入観があったけど、最近『応天の門』が菅原道真の少年時代を取り上げてくれるてると思ったら、これはそれよりも前の最澄と空海の時代。桓武天皇とか出てきます。最澄も空海も、それぞれが伝承や宗教的奇蹟に包まれた人たちなのでそこをどうやって取捨選択していくか。今後が楽しみで仕方ない。それにしても、絵が絢爛豪華。表紙の色使いが印象的。なにとぞ原画展などを開いてもらえないだろうか。」
「空海と最澄を主人公としたマンガです。単なる伝記ではなく、主人公の二人が、自分の真理を見つけるため、深く内面と向き合い思索する描写が圧倒的です。その内面の描写は、動物的だったり、神々しかったり、悪魔的だったりして、様々な形で読む人の心に入り込んできます。仏教の話なので難しく説教くさかったりするのかなと思いきや、人間として自然体で教えというものと向き合っているので腑に落ちる話になっています。空海、最澄がそれぞれ違ったアプローチで読んでいる人を思索の旅に連れて行ってくれます。人の内面をこんなに深く描いた漫画ってあまりないのではないでしょうか。」