「女の友情を描くマンガはたくさんありますが、こんな決着もあるのか...!と唸らされました。幼い頃から一緒にいると、大きくなるにつれて「一緒」ということすら足枷になっていく、なんとも面倒くさいのが女の友情というもの。くっついては離れ、嫉妬するたびに欲しがり、好きだからこそ嫌ったり、お互いが自分の気持ちに翻弄されて傷つけあったり...ああもう想像しただけで胸焼けがしそうですが(笑)、この作品はそんな女子の感情のるつぼを、14年ぶりに再会した幼馴染みの女性二人を主役に描いてくれています。女ともだちを、ひいては大切なひとを、ちゃんと大切にするって、どういうことなんだっけな、と考えさせられました。男性にはこの作品のもうひとつの軸である「親と子の間にある切なさ」を味わっていただき、そのついでに理解しがたいであろう女の友情ってヤツの複雑さを味見してもらえたらなと思います。」