「巻を重ねることにキャラクターが見えてきてとても面白いです。はじめは簡単なパズルだと思っていたものが、どんどん全貌を現わして大作なパズルがでてきてしまった、という感じ。I子のことが大好きになったし、A太郎の闇は深い。」
「ひと言でよさを説明するのが難しいマンガってあって、この作品がまさにそうだと思うんですが、読めば読むほど、地味だし優柔不断なヒロインがモテるわけが、理屈じゃなく皮膚感覚でわかってくるのが、本当にすごい!」
「このようなフードの描きかたこそが、フードまんがだと感じるのでした。少しずつメンバーを変えながらテーブルを囲む感じがたまらない!最新刊の鍋焼きうどんときりたんぽの交錯するくだりのあそことか!最高です。「タイプ違いの選べないくらい素敵男子2人から求愛され、どっちも好きになっちゃった私、モテモテで困る、どうしよう??」がティーン女子向け少女マンガの鉄板骨子ですが、本作はその構造を換骨奪胎して、作家ってなんだろう?という問いや、作品を生み出すことのへの希求を問い続けていて、飄々とした作風ながら、なかなかに切ない。」