「舞台は中世のイタリア。主人公のアルテは貴族の女の子だが、画家を目指す。身分制度もあり、女性の人権などない時代であり、当然風当たりは厳しいが負けずに奮闘するアルテ・・・までは、よくある話。この物語はさらに、マイナスと思われていた貴族・女性という属性が、下層民や男性に比べ安心できるとか珍しいとかいう事で画家としての力量とは関係ない部分で評価される事もありプラスに働いた場合、通常は同じ土俵で勝負したいとか卑怯だとかなるのですが、そうではなくそれを己の「武器」として認めて受け入れ、前を向いて進んでゆくのが素晴らしいと思います。これは現代にも通じるテーマなのではないかと思います。」