「「得意なことは得意なやつがやる」自分を認めることも誰かを認めることも、簡単そうに思えてとても難しいけれど、それができた時にこそ一人では生み得なかったものができ上がる、いい仕事ができる。例えどんな世界であってもきっとそうなんだろうし、だから面白いんだよなということを、次々登場する曲者揃いの魅力的なArtisteたちが様々に教えてくれます。やっぱり、イカした婆ちゃんが出てくる作品は良い。」
「才能はあるが気弱で心優しい青年が、リーダーとして、レストランの厨房をまとめあげるために頑張る物語です。おおよそリーダーの気質がなさそうな彼ですが、不器用ながらも相手を知る努力をひたむきに続けることで、コミュニケーションに難のあるくせ者揃いのメンバーをまとめあげて行きます。ばらばらだったメンバーがすこしづつチームとして機能してゆく過程は痛快というよりは、どこか暖かく穏やかな気持ちにさせてくれます。それは、メンバーに寄り添ってメンバーと伴走するタイプの主人公がリーダーだからだと思います。協業を促進する新しいリーダー像の一つがここにあると思います。既にリーダーとなっている人、これからリーダーになる人にお勧めのマンガです。」
「これはレストランを舞台にしてはいるが、人のコミュニケーションの物語だ。多様な人、それぞれのシチュエーション、様々なコミュニケーションに悩まされる人々を、ユニークな才能や成長とともに描いている。特に第3巻。この1冊だけでも完成されたひとつの映画のようで、何度読んでも素晴らしい。この人たちに会いたい、そう思って何度も扉を開けると、人と関係する人生はステキだと教えてくれる、大好きな作品。」
「料理漫画かと思ったら厨房漫画でした。そこから周りの人間関係を掘り下げて展開するお話です。この人の描くキャラクターの、不器用で芯が通っていてどこか優しく遠慮がち、そして損をしがちなところは、気疲れした時に読むとすっと心に入ってきます。もっと多くの人に手にとってほしい。」