「連載は、2018年に完結。単行本は2019年1月発売なのだが、どうしても今回推しておきたかった。「ひとりであること」を描き続けてきた作者が、ラストで少し違う方向に舵を切ったようにもみえて(作者自身も以前このテーマはもういいかな?というようなことをおっしゃっていたと思う)、これからもずっと追いかけていきたいと強く思う。さびしさとやさしさが白く淡い光になってページに充満している......ような独特な絵も、連載を通してどんどん洗練されていったのだなあとあらためて思った。」
「「女ひとり、生きていく」なんてこのご時世、珍しくもなんともない......はずなんだけど、「どうやって生きていくか」という問いの答えはわかるようでわからない。家を買う、それも理想の家を探すってどういうことなのか。主人公"沼ちゃん"をはじめとする、家をめぐる女性たちの物語を見ながら、自分自身の通ってきた道、これから向かう道に思いを馳せたり。容易ではないこともたくさんあるけど、でも、人生って捨てたもんじゃないとちょっと勇気をくれたりもする、温かな一冊です。」