選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2019一次選考作品

『その女、ジルバ』有間 しのぶ

  • その女、ジルバ (5) (ビッグコミックス)

  • 「感動ものの中に張られた数々の伏線。完結してしまったので今是非推したい。」

    「人は常に選択肢を意識的に、あるいは無意識的に選んで生きている。ひときわ輝く出会いを見逃さなかった、とある熟女の物語。なんだかほっこり泣けてしまう作品。」

    「40歳の、金も未来もない貧しい女性が、平均年齢70歳以上の高齢バーで新人として働きはじめる話。伝説のママ、ジルバ。なによりもまずショックだったのは、世の中には、こういう場所でしか美味しいお酒が飲めない、楽しい時間がすごせない人たちがいるってことが明らかにされてたこと。おいおいすげえ世界があったもんだなぁってドタバタ劇なんだけど。登場人物の年齢が高いもんだからいつの間にか終戦直後から戦後日本の夜の世界を統括しちゃようなストーリーになだれ込んでいくのが素晴らしい。しかもそういう漫画が7年かけて5巻で完結するってもう美しいでしょう。ガツンと一気読みすべきです。」

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