「スタート時は「80歳のおばあちゃんが出奔」という設定の斬新さで注目されたが、それだけでここまでの長期連載は続かない。連載ならではの引きのあるドラマが読者を惹きつけて離さないのだ。とくに「シャッター商店街」編では、寂れた商店街の内実がリアルに活写されていた。それは作者のもう一つの得意分野の「築地食べ歩きネタ」で、たくさんの個人経営の飲食店の人たちと公私を超えた付き合いをしてきた経験が生きているのだろう。主人公・まり子の活躍にまだまだ目が離せない。」
「「創作の苦しみと悦び」から今度は「シャッター街の鉛色の絶望」へ。老いたものたちが老いたくにを突っ走るジェットコースターはどこへ向かうのか? まり子は三浦雄一郎さんに負けない冒険家だ!」