「静子ママの「顔芸」を見たいがために、ページを捲る手が止まらない......。このジワジワくる恐怖は、押見先生の丁寧な筆致と、そこから生まれる粘度のある日常の描写があってこそ。静子ママは、そのサイコっぷりに震えさせられつつ「自分も一歩ズレればこうなるかもしれない」というシンパシーをどこかに感じてしまう。その点で西洋的な「モンスター」というよりは、六条の御息所や四谷怪談のお岩さんに通じる、共感要素のある日本の「怨霊」的キャラクターかもしれない。」
「母親の描写がすごい。共感一切できないけれどやってることは少し理解できる。こんな人も本当にいるんじゃないでしょうか。」