「ついに長編の才能を開花させた!異才の渾身の作品。」
「お転婆な姉のπ、内省的な弟のマッキ、彼らは死なない命を持て余しつつ永遠の生活を送っていた。ずーっと繰り返されると思われていたそんな日々に、あるとき大きな転機が訪れる...。手塚治虫の『火の鳥』へのオマージュも感じさせつつ、命とは何か、生きるとは何かを考えさせる、短いながらも満足感が残る物語でした。」
「叙情。そしてSFだった。やっぱ施川ユウキの叙情はすげえよなぁ。いや、この漫画だけではないんだが。この『銀河の死なない子供たちへ』では、その善性がもっとも美しいかたちであらわれているんじゃないかな~と思う。銀河で、死なない、子供たち。それっとつまり永遠ってことだ。もちろんそんなものにさらされるとただの人間は「あ~」ぐらいしか思えない。その「あ~」の滑稽さとか哀しさとかなんともならなさとかをわりとごろっとそのまんま、施川ユウキの漫画は描いているような気がする。あ~。」