選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2020一次選考作品

『乙女文藝ハッカソン』山田しいた

  • 「まずこの絵、キャラクターの顔のゆがませ方に目を奪われます。なんて不安定で楽しそう! この絵の魅力がそのまま「小説を創造する」ことの楽しさに直結していてドキドキします。小説をロジカルに構築していく芙実や高菜、天啓を受信する滝野と、創作論としても面白く、とにかく「創作の面白さ(と苦しさ)」そのもの、小説を組み立てていく過程そのものをエンタメとして描いちゃうところに、マンガってこういうこともできるんだな~と驚かされました。創作の過程をその脳内ビジョンも含めて表現するという試みとしては「映像研には手を出すな!」などもやってますが、いわゆる漫画家マンガとも違う独特の開放感やワクワク感があって、さまざまな創作の環境に恵まれたいまの時代にこういうマンガがぜひ増えて欲しいと思います。いやあ楽しかった~。で、この盛り上がりで打ち切りってどゆこと?? なんとしても続きを描いていただかなければ......!」

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