選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2020一次選考作品

『花と頬』イトイ圭

  • 「大きな事件が起こるわけでもないが、高校生男女の出会いと、距離が縮まる過程と葛藤が、とても丁寧に描かれている作品。愛してるってなに?繰り返し出てくるその言葉の答えが出たところで、主人公と一緒に泣いてしまった。図書館で筆談したり、甘酸っぱいなー!うらやましいなー!と、青春コンプレックスが刺激されました。読後感は、静かな邦画を一本見終えたときのそれと似ている。」

    「豊田徹也先生の作品「アンダーカレント」の様に、まるで映画を見ているような気持ちにさせる作品でした。一話一話の終わり毎に作中に出てくるミュージシャンの音楽が流れてエンドロールが流れる、というイメージを毎話していました。図書館の二人のコミュニケーションは本当に「良いよねぇ」の一言ですし、作中の何気ない仕草の描写や「間」が魅力に感じました。色んなの設定で作者の作品読んで見たいと強く思います。この先も描き続けて欲しい、この作品が世に出てくれて本当に嬉しいです。」

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