『青野くんに触りたいから死にたい』椎名うみ
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「人は笑いながら射精はしない、と言ったのは確か島田昌彦先生だと思いますが、恋愛なんだけどギャグになってて、さらにそこにへんな恐怖と悲しみがあるので、「ラブコメ」ってひとことで呼べない新感覚作品。付き合い始めてすぐに死んでしまった青野くん、それを暴走気味の恋する少女刈谷さん（しかも若干性欲暴走気味）、ふたりはコミュニケーションはとれるけど、実体のない青野くんにはさわれない、というところから、枕に憑依してまくらに顔をうずめて自分の匂いに圧倒される、という初手から、現実の人間同士では絶対できない想像を超えた新感覚シチュエーションコメディが次々に繰り出される。そしてその一方で青野くんが幽霊化してしまったことに会う不吉めの謂われがありそうで、そこと戦う少年少女としての冒険物語のようでもあり、もう、先がむちゃくちゃ気になる！！」
「死んだ彼氏が幽霊になって帰ってくる内容なので、切ないシーンが多いのですが、同時にホラーサスペンス的な展開にスピード感があり、月刊連載なのがもどかしいです。当然主人公視点が多い為忘れがちになるのですが、主人公がまず普通じゃない事と、この漫画のタイトル、これらが最後にハッピーエンドを迎えさせるのかを不安にさせます。死者が生前と同じように話ができつつも異なる異質な存在になっている事を突きつけられた時の恐怖感や嫌悪感の描写が毎回ゾクゾクします。成長していく主人公の泣きはらした目が最高に好きです。」
『君と宇宙を歩くために』
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