「もはや「トーキングラブコメディー」の看板も外れかかっているけれど、彼氏彼女になる前のジワジワとじれったい感じは少女マンガの醍醐味、王道。書き文字の上でしか存在しない「女の子言葉」って実にいいなあと、相沢さんを通じて思い知らされました。」
「連載はすでに終了したそうで、単行本も残り1巻の発売を待つのみ。なので、推せるのも今年が最後なのがとても悲しい。もうちょっと続くかと思っていたのだけど...。単行本の発売をこれだけ心待ちにしたマンガは最近なかった。最初は高校の最寄り駅のホーム(のベンチ)に舞台が限定された特異な設定。僕と君、つまり男子と女子の、あまりにというにも程があるくらいに異なる感覚のズレさ加減を会話だけで見せる(だからこそ表情を描き込む画力が重要になるのかな)という離れワザ的・実験的なマンガで、そういうところもワクワクだった(いま振り返ると懐かしい...)。物語が進むにつれて舞台は普通の学園もの的なものに移行したが、それにつれてストーリーの深みや、サブキャラクターも含めた登場人物それぞれの心情の掘り下げや、主人公ふたりの気持ちがにぎやかなエピソードの数々を経て着実に近づいていくところなど、総合的に読み応えが増していったように思う。東くんの朴念仁ぶりは「あるある」だし、のぞみの心理描写は「ドキドキ」。ろびこ先生の絵がなにしろ好き。4年間、とても楽しませてもらいました!」