選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2020一次選考作品

『僕のジョバンニ』穂積

  • 「自分が愛したものにおいて、その実力を否定されてしまったら。これほど残酷なことはない。それが順位付けされるものや評価されるものであれば尚の事。誰しもが周囲からの評価や劣等感と闘いながら生きているが、この作品の登場人物とて例外ではない。その愛を音楽という手段を用いて、表現し続けるものがいれば、その愛が憎悪に変わる前に身を引く者もいる。茨の道を進み続けるのか、折り合いをつけるのか。彼らの関係が今後どのように進んでいくのか、非常に楽しみである。頁が光に満ちている、と感じるような作者の絵も魅力。」

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