「『鼻血を出した同級生こそラッキースケベ』と感じる猟奇的な自分を、立派な変態と主人公が認識しているという抜群のつかみ。高校生・元気くんが自分のフェチに向き合って同人作家としてリョナ作品をモリモリ書く一方で、そのモデルとしている同級生にそんなことを現実にするのはダメだし、同時にこれは世間に顔向けしていいことではないのだ、と社会ともちゃんと向き合っていく、というこのヒリヒリする現実解からスタートするだけでもたまらないのに、そこに、完璧好感度女子同級生が、裏の顔と悪意とSな性癖をもって登場して、すべてを振り回し始める...!! いくら巻が進んでもスピードが落ちる気配がないし、男女ともに全キャラクター性癖丸出し博覧会なんだけど、それぞれの性癖に対する感じ方のディティールが恐ろしい。そのせいで、もう、真の意味でキャラクターがエロいこと、エロいこと...! こじれにこじれている現状、これ、どこに話は進んでいくのでしょう...!」