「これはもう推すしかない。いったいどうなってるんだこの国は!21世紀の日本で、ビザンツ帝国の皇女アンナ・コムネナの物語が読めるなんて!アンナ・コムネナはビザンツ帝国=東ローマ帝国皇帝アレクシオス1世コムネノスの娘。高い知性と教養、そして皇位への野心をもった恐るべき女性。崇敬する父の治世を後世に残すために表した『歴史』をもって、世界史上最初の女性歴史家ともなったと言われる人物。ということしか、わたしなんか知らなかった(!)わけですが、この極東の島国には、アンナ・コムニニ『アレクシアス』の翻訳も存在し、その評伝まで出版されているという。それが漫画になるという!このきっと一筋縄でいかなかったろう女性の生涯を、とてもかわいらしい少女時代から描こうという野心作。作者がちがえば陰惨な宮廷劇にしかならないだろう物語が、これからどのように展開していくのかとても楽しみです。」