「作者の脳内の想像や妄想やアイディアやフェチズムが、1コマの中の隅々まで高密度にミチミチに凝縮描写されているマンガを摂取しないと死ぬっぽい病のかたがたむけに、今年もそのようなマンガを推します。俺だけじゃねえだろそういうの。ファンタジーとSFがゆるく雑多に混交する宇宙で、ミハルコ男爵とその御一行との嫁探し珍道中を描く。基本1話ワンアイディアの読み切り形式で、コマいっぱいにミチミチと描き込まれた、見知らぬ惑星の見知らぬ路地の見知らぬ風景を楽しみながら、ミハルコ男爵たちの軽妙などんちゃか騒ぎを楽しむ感じ。作者氏の経歴とこれまでお仕事もあいまって、実在しないTRPGリプレイ漫画を読んでいるような感覚。『あーわちゃわちゃしてんなー』って言いながらニヤニヤ読む感じ。残念ながら3巻でゆるく終わってしまったが、永遠に続いてほしかった。」