「17世紀のイギリス公認の海賊船に乗り込んだ、博物学者ダンピアの実話が、カワイイキャラクターのマンガで読める!地球の半球を股にかけ、野生動物や原生植物を背景に、スペインを初めとした他国との戦いを続ける、なんてこんな胸躍る冒険物語がつまらないわけはないのですが、ほとんどは荒くれ者どもで構成される登場人物の中に加わるダンピアほか数人の知を探求する者たち。彼らは栄達のためではなく海図のために冒険し、美食のためではなく博物学のために食事をする。17世紀の学問の最前線は、こんなにも野性味あふれるものだったかと、知のたくましさをありありと受け取れる作品。」