「日常系のような緩やかな始まりから、どんどん不穏な影が見えて来る、それで居て常にローテンションの、じっくり読ませる上質なSF。説明を省く事で不思議と不可解を多く散りばめたまま進むストーリーは、時間を取ってゆっくり読みたいと思わせる静かな魅力に溢れています。未亡人とメカ息子というキャラクター設定も、変な浮つきがなくて凄く良いです。」
「SF好きに絶対おすすめ!絵のタッチやセリフの軽さとは裏腹に、設定の緻密さや行間を読まされつつ頭に入ってくる情報の多さのバランスがとても良くて読後の満足感がすごい!こんな未来も見てみたいなと思わせてくれる作品です。」
「人類が宇宙進出を果たし、宇宙旅行が飛行機に乗るぐらい身近になると宇宙ステーションで亡くなった故人の遺骨を地球に納めに行くという話が成り立つワケで、練り込まれたSF設定と納骨という身近な問題の対比が鮮やかで、静かな絵柄とストーリー展開ながら個々のトラブルは壮大という絶妙な塩梅の作品。」