「サスペンスなのか?ギャグなのか?1話目から不穏な調子で話が進むのに、今の所決定的な事は何も起きていない漫画なのですが、読者にずっと緊張感を強いる空気感を出し続けるのが凄い作品です。一見普通そうな人でも『濁り』は必ずある、、と言わんばかりの描写。また、登場人物にヤバいのが2人いるのですが、よくもまぁあんなに濁った目を描けるなと思います。作者の前作『契れないひと』はギャグ漫画でしたが、今作を読んでその才能の振り幅に驚きました。今年一番気になる漫画です。」
「常に不穏な空気が漂っていて絶対良くないことが起きるのはわかっているのになかなか決定的なことが起きない展開にハラハラします。早く続きが読みたいのに決定的なことが起きたら終わってしまうかと思うともう少しこの雰囲気に浸りたい気持ちにもなります。」
「血がつながっているから『家族』。嫌なのに読んで、読んだあとに嫌な気持ちになり、結局また読んでいる。ずっと不協和音。未読の方にもぜひぜひお裾分けです。
「読みながら、なんかこの絵柄に見覚えがあると思いつつ、作者検索することもなく、思い出すのにまかせていたら、途中で『契れない人』のあの犬が脳内に出てきた。そう、あの強烈な印象を残すマンガの作者だ。そんな人が家庭内のゴタゴタを描くとなれば、これは期待せざるを得ない。死体の損壊具合と関係の親密さは比例すると聞いたことがある。つまり、めった刺しなどは親子間で起きることが多いらしい。1巻の時点でこのマンガはやばいことが起きるんじゃないかと思ってたけど、2巻までそんなこともなく済んでしまった。いつ起きるのかと思いつつ読み進めてしまう。もう作者の術中にどっぷり浸かってます。」
「邪悪なホームドラマ。だけど、現実に近いかも。」