「憧れていた独身貴族の伯母さんの『孤独死』をきっかけに、自分の老後がきになりはじめた主人公山口鳴海。35歳、ミドル・サーティー真っ盛り。そうミドサー。まだ若さを捨てきれないアラサーと、もう大人だなっていう諦念入りじまったアラフォーとのあいだに漂う世代。ここが分かれ目。弱り目たたり目、結婚するのかしないのか、子供もつのかもたないのか、自分のキャリアはこれでいいのか。言葉は辛辣だがなんだかいろいろ教えてくれる生意気な会社の後輩。すでに介護経験もある頼もしい同僚。熟年クライシスに直面しつつある両親。保険屋の元カレなどごく限られた登場人物なんだけど、濃ゆい応酬が展開されます。ちょいちょい恋愛要素はいってくるので初心が紛れそうになったりして、ほんとにひとりで死ねるのか山口?!」