選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2024一次選考作品

『氷の城壁』阿賀沢紅茶

  • 「正反対な君と僕から入ったけどいや前作もすごい...名言が多すぎる...。『誰といる時の自分が好き?』とか『1人で人を嫌いになれない人達と関わる必要ある?』とか、思春期の人間関係に悩んでいた昔の自分に言ってやりたい。もっと早くこの言葉に出会いたかった。もしかしたらモラトリアム終わった人にこそ刺さるのかもしれないね。縦読みのさぁ...平行線にさぁ...角度が付いてくるの............いいよね...ッ。」

    「相手を『傷つけた』のではなく『傷つけにいった』...など、自分のみにくい気持ちに向き合う登場人物たちの姿がずっと美しくて、ずっと胸が苦しい。人間は多面的で、いろいろな考えの人がいて、でも主人公のいうように<感情のある同じ人間>で...だからきっとわかりあえる!という希望を見せてくれます。連載中の『正反対な君と僕』(こちらも大好き!)と通底するものがありますが、よりヒリヒリして生々しい輝きのある本作を推したいです(祝単行本化!)。」

    「これまた、いわゆる青春群像劇というやつです。ただ、マンガでそういったものを読むと『無い無い!』みたいなものに憧れたりする感覚になるものが多い中、この作品は『あるある(あったあった)』が多いので、なんか甘酸っぱさ以上に息苦しさを感じられて、隠の者として読みやすいです。」

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