選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2024一次選考作品

『J⇔M ジェイエム』大武政夫

  • 「殺し屋のおじさん・純一(J)と女子小学生・恵(M)の入れ替わり日常モノ。設定を聞くだけでも大変楽しいです。まともな教育を受けないまま殺し屋になり、ハードボイルドに憧れた生活を送ってきたJの微妙な阿呆さ。学校でいじめられ、ママの厳しい教育を受けてきたが故のMの妙な賢さ。絶妙なバランスで繰り広げられる会話と、醍醐味であるシュールな絵面が相まってクスッと笑いを誘います。みるみるうちに力関係がJ<Mになり、おじさん姿の女子小学生の尻に敷かれる女子小学生姿のおじさんの図が出来上がり、ああこれこれこの感じ...と大好きな『ヒナまつり』を彷彿させる展開に思わず笑みがこぼれました。女子小学生の姿で殺し屋を続け、ママの厳しさにも耐え、勉強も頑張り、学校でのイジメにも立ち向かう、明らかにハードモードな人生を送ることになったJが報われる日が来るといいですね。これから2人の生活と関係がどのように進み、変わっていくのか、続きが楽しみです。」

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