「松本大洋はもともとそうだけれども、この作品も失われていくものへの抒情を描いている。題材がマンガであるだけに、古くからのマンガ読みには響きます。」
「漫画のマンガとして読み始めて読み終えましたが、ここに描かれていたものは、期待したり、諦めたり、去ったり、縋ったり、逃げたり、回顧したりといった、マンガ家でも編集者でもない僕らのすぐそばにもあるもので、それらとともに否応なく進む日々を過ごす僕やあなたやみんなのことで、それらすべてに幸あれと光を差し伸べてくれる、やっぱり祈りのような物語でした。」
「この先、マンガがどんな姿に変わっても、想像つかないほど遠くへ行ってしまっても、この3冊があれば、マンガを嫌いにならずにいられる。そんな作品だと思います。」