選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2024一次選考作品

『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』魚豊

  • 「チ!の作者の最新作。先日も地震の時『地震兵器というものは存在しません』と気象庁がわざわざ発表したほど、世界中で数を増やしている所謂"陰謀論者"の、その側に立ってどういうふうにそこにのめり込むかを『闇金ウシジマくん』のようなリアルな視点から描いている今作は凄まじいドキュメント性を感じて好きでした。」

    「蔓延するフェイクニュースやSNS......情報(過多)社会で何を信じていいのかわからなくなった現代の闇を秀逸に表現している一作。他方でシリアスな話になりすぎず、ラブコメ要素も抱き合わせて話を転がす離れ業も必見。主人公がディープステイトと闘う覚悟を決めて行動する姿は、何故か応援?(いつか幸せになってほしい......)してしまう。俯瞰してこの作品(22話まで)を見返してみると、小さな街のなかでびっくりするくらい何も起こっていないことに驚愕する。その虚無感すらも、また一興。」

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