選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2024一次選考作品

『路傍のフジイ』鍋倉夫

  • 「これは現代における救いの漫画です。主人公は、承認欲求ゼロ。世間の目など気にもせず、SNSなど無縁の世界。ただただ"個人的に幸せであることを楽しみ、そしてそれを望み続けています。世界を救うとか、実は影ながら実力者で~とか、努力と根性でのしあがる~とか、そういうテンプレートのサクセスストーリーとは真逆をいくからこそ生まれる"リアルな幸せ"が描かれている日常系の漫画です。」

    「面白いです。なんでもない人が主役の漫画です。ドラマで言えば『通行人K』ぐらいの存在感の無さの主人公。ただ、周りの登場人物はそんな凡人に心を動かされたりする。鍋倉夫先生の前作『リボーンの棋士』という将棋漫画が大好きな漫画なんですが、そこでもサブキャラだと思っていた土屋という人物が心を動かすシーンがあります。サブキャラを主役並みに輝かせることができるのが、鍋倉夫先生の得意でお好きな部分なのかもしれません。とても大好きな作品です。」

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