選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2025一次選考作品

『ザ・キンクス』榎本俊二

  • 「人に安心して勧められる榎本!大っぴらに好きと言える榎本!表紙を隠さなくて良い榎本!可笑しくて楽しくて大好き!」

    「家族を見守る優しさと絶妙な距離感。着眼点の鋭さと表現力。良き父親、そして巨匠の趣きがあります。」

    「榎本俊二先生の作品はずっと読んできましたが、正直、人にすすめるにはなかなか難しくて(苦笑)ようやく大声で万人におすすめできて嬉しいです!大声過ぎて小学生のような感想になってしまいますが、ものすごく絵がうまい!誰も観たことのない構図に、執念とも言える描き込み量。味のあるキャラクターたちもみんな愛しく、女の子の瞳の中はまるで宇宙が広がっているように美しいです。深夜ラジオの回や映画の回はSNSで読んで涙した方も多かったのでは。誰が読んでもお気に入りの回が見つかる、何度も読み返したい傑作です。」

    「あらゆるマンガ賞に名を連ねている作品。ずっと気になっていた。なかなか手を出さずにいたが、ふとした機会に読むことに。面白い!そして心地よい!読んで良かった。」

    「超・超巨匠、榎本俊二が下ネタとグロを抜いたら何が起こるのか...!残ったのは、一見日常ファミリーコメディに見える、超純度の高い、狂気。遅く起きてきた怠惰な母親、というよくある日常の中で吐かれる『私も徹夜で寝た!』という語義の矛盾をものともしない態度、『地元ささやか祭り』ほか固有名詞に漂う毒気、各回の扉のダイナミックな表現、全てが他の作品にはないクレイジーさがあふれている。ただ同時にこの作品、画面がとても、とてもデザイン的に美しいのだ。美しい狂気に価値がないはずが、あろうか!」

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