選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2025一次選考作品

『室外機室 ちょめ短編集』ちょめ

  • 「1巻モノの短編集ですが、ここ最近では最高傑作だと推しの1冊。表紙の書き込みから目を奪われたが、始まりから終わりまで、繋がっていないようで実は繋がっていて、短編集で物語は違うけど最後まで一貫していて、そして伏線的なものを回収。素晴らしい出来だと思います。これが商業デビュー作というのも驚き。完成された珠玉の1品。」

    「全4編の短編集。読者を日常から非日常の世界へとシームレスに移行させていく話運びのうまさに思わず唸ってしまいました。短いながらも切り口の面白さと捻りが効いたストーリーはとても読み応えがあり、時にハラハラさせられつつも最後には温かい気持ちになれるような着地点が用意されていて読後感がとても良い作品です。」

    「商業誌の作品が、キャラクターの魅力に依拠した連載形式に片寄りつつある昨今、短編ならではの切れ味の鋭い作品も表現の幅としてけして失われて欲しくない。本作は短編集の形で、一篇毎にアイデアを凝らした多彩な作品を収め、短編を読む愉楽を読者に存分に味わせてくれる。注目の才能である。」

    「長編の序曲になりそうな短編から、切り口が鮮やかなものなど、合計4編が収められた短編集だけど、読後感はそれぞれが長編級。」

▲ ページの先頭へもどる