「ご飯をつくる女に、食べながら意見をいう男が捨てられるところから始まるけど...どんどん話が進むと登場人物のいろんな一面が見えてきて多方面に共感しました。」
「男尊女卑の古臭い男が、彼女に振られたことからいろんな料理に挑戦し、目覚めて変わっていくーーという枠組みを大きくはみ出し、主人公の踏み出す一歩が周囲の人たちを揺さぶるドラマチックな展開。男女の機微、男らしさ/女らしさの呪縛を織り込む手さばきも鮮やか。作者の新境地と言えるのでは。」
「『海老原勝男の物語は、私自身に対する警告のようなところがある』という一文で始まる谷口先生の後書きに、この作品の魅力が表れていると感じます。時代の変化に取り残されてしまった主人公・勝男を単なる悪役として描くのではなく、『もし自分だったら』と考えるところから生まれた物語。だからこそ読み手も勝男の変化や成長がだんだん愛おしいものになっていくのかもしれません。」
「古風な考え方をもつ主人公がが振られたことをきっかけに、他人を知り自分の変革にチャレンジする物語。その姿をコミカルにリズミカルに描かれてるのがとてもよいし、自分の戒めにもなりました。自分を省みることができるあなたはかっこいい。と主人公がいわれるのですが、ほんとにその通りと思いました。今の時代に合ってると思います。すべての人に読んでもらいたい漫画です。」