選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2025一次選考作品

『全部救ってやる』常喜寝太郎

  • 「動物保護の話。今ではペットショップではなく、保護猫などから新しい家族を迎えるご家庭も増えていると思います。私もいつか動物を飼う時はそういうところからお迎えしたいと考えています。ですが、どういう場所からどういう状態でどうやって保護しているのか、里親が決まるまでどうしているのか、保健所に連れて行かれた動物はどうなるのか、など、知らないことがたくさんありました。他にも街で見かける動物と募金や、ペットショップでの販売の仕方など、知らなかったことだらけ。もちろんいろんな意見があると思うので、私はそうは思わないとか、うちのペットショップは違うなどもあると思いますが、先生が取材してその目で見た現実が描かれています。リアルなので人によっては読むのが辛いかもしれませんが、命を簡単に買えて簡単に捨てられるこの日本で、たくさんの人に知ってほしい、読んでほしいと思いました。『全部救う』ことはできないかもしれない、できたとしてもいつになるかわからい。それでも『全部救ってやる』という気持ちで動いている主人公や、きっと同じ気持ちで描いている常喜先生の漫画を見てほしい。そして、これを面白いと言っていいのかわかりませんが、漫画としてとても面白かったので勧めたいです。」

    「動物保護と、いっても、リアルな現状はあまり知られていないと思います、ペットに対してまだまだ先進国になりきれていない日本に、一石を投じる作品だと思います、読者が増えて、ペット問題を考えるきっかけになったらと思いました」

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