「今回の作品はどの弐瓶先生が描かれてるんだろうか、と失礼な想像があたまに浮かんだ。メガストラクチャー、東亜重工製フォントなど、弐瓶先生流のスターシステム的は健在なのに、絵柄、ユーモア、キャラクター性などなど、これまでのどの作品とも違うテイストで紡がれていることに(毎度のことながら)驚かされる。『王女を救いに巨大ダンジョンを攻略する』というたいへんシンプルで王道RPGっぽい目的が、やっぱり誰も読んだことがないマンガになる弐瓶先生ワールド。」
「王道ダンジョンファンタジーでここまで読み進める手が止まらなくなってしまうのは初めてです!力持ちの主人公の秘密もだんだんと明かされてきて続刊が待ち遠しい...!倒すべき敵、人間の悪意、出てくるモンスターがゾッとするほど怖いです。ただのファンタジーでは収まらない。ダンジョンの造形も素晴らしく、セリフの無い風景のコマから空気感が伝わってきそうです。リリセン大好き。」
「ページを開けばファンタジーな世界観のある物語。とてつもなく高い塔にパーティーを組んで向かうという設定が、ダンジョン系のロールプレイングを始めた時のようにワクワクします。絵も多くが白と黒で描かれたシンプルでありながら人物、建造物、風景、どれもが美しく引き込まれていました。キャラも魅力的で笑いもあって最高です。とまあ、前置きはこれぐらいにして、、とにかく全ての角度から感じるのはセンス、センス、センス!!作者である弐瓶先生のセンスがとてつもないという事なのです!世界観を描くセンス、セリフが無い風景だけの一コマがずっと見てられるぐらい美しく、塔に出てくるモンスターのデザインもとてつもなくカッコいい!!ストーリーにも人物にも、とにかく唯一無二のセンスをビシバシ感じます!!恐らく先生は計算タイプよりかは感覚タイプの天才じゃないかと読んで感じました。なんというか絵とかストーリーのバランス感覚、とにかく凄いんだろうなと。あまり考えなくても筆がのったらスラスラあんなにもカッコよくて面白い物が描ける人じゃないでしょうか。とにかく面白いので読んで欲しいし、マンガ大賞じゃなかったとしても、なんらかの賞を取って欲しいです(笑)」