「中央アジアの少数民族、というテーマを存分に描ききる森薫の力量に感服。
人も景色も小道具までも、描かれるその全てが著者の「好き」という思いに溢れており、愛情と熱意は読者にも伝わってくる。
しかし語られるドラマは非常に親しみやすく和みと温かみのある作品でもある。
」
「筆力にまず脱帽。面白くなる予感にドキドキ。続きが本当に楽しみです。」
「まだ1巻が出たばかりだが、『エマ』をしのぐアミルの魅力にノックアウトされた。作者の詩情あふれる描写はある意味「神域」に達している。一コマ一コマが磨き抜かれた工芸品のような贅沢さ。うっとりします。」
「 一話一話とても丁寧に描かれていてすごく読み応えがあります。全体のストーリーもゆっくり動いてきて、2巻がとっても楽しみです。」
「中央アジアを舞台とした嫁マンガ。これだけ書き込んでいるのにごちゃごちゃした印象を与えないのがまずスゴい。衣装、絨毯、壁掛け、家の装飾...、これでもか!というくらい書き込まれている。うっとりする。しかし、なにより目を見張ったのがあふれる躍動感。ウサギや狐などを狩る時の動物とアミルの駆け引きがまるで動画を見ているようだ。雌羊の乳を搾った後、隔離されていた子羊が母羊の元に駆け寄るコマなど、子羊がほんとに躓いて転びそうに駆けてくる。1巻だけなので、人間模様はまだまだこれからだろう。でも『エマ』の実績があるのでそちらも期待大。」
「日本人女性にとって、一番言われて嬉しいほめ言葉は「可愛い」だそうだ。なので、いつの世もアンチエイジングだとか、パッチリ・くりっとした目だとか、フリフリのついているスカートだとか...とにかく「可愛い」に力を入れたメイクやファッションに力をいれてきた。が、日本人女性の求める「可愛い」とは、こんな意味だ
(3)幼さが感じられてほほえましい。小さく愛らしい。(goo辞書より引用)
5つあるうちのたった一つ。しかも3番目なんだぜ。日本人女性よ、『乙嫁語り』を読むのだ。あとの4つはみんなこの嫁さん(アミル)がもっているから。
本を読むと、家系制度とか、取り決められた結婚っていう匂いが感じられるんだけども...。アミルはいつも真っ直ぐで、てきぱきと仕事をこなし、謙虚な姿勢で、なによりだんなさんを愛している。だから、この二人の周りでは色々なことが起きるんだけども、二人の間には、幸せな空気がながれている。それが、物語の舞台である19世紀中央アジア(カスピ海沿岸地域らしい)の雄大でのんびりと時間の立つ場所とが合わさって、引きつけられる。民族衣装の描写や、弓を射るコマもすきだな?。草原で深呼吸がしたくなるような作品」