「携帯電話ってのが無い時代。音楽ってものが変わり始めた頃。自分の子供たちにもこういう時代を経験させてあげたいと思っていましたが、それはなかなか難しい話。坂道のアポロンで経験させてあげたいなと思っています。」
「甘く切なくてそして暖かい 時には苦しくて胸が張り裂けそうになる でも全てをやさしく包んでくれる『坂道のアポロン』 『坂道のアポロン』を夢中で読んでいるとアート・ブレイキーにチェット・ベイカー、ジョン・コルトレーンが奏でるジャズが聴こえてくるようだ そしてあたかもこのストーリが自分の目の前で展開されているような錯覚に落ち入る程のめり込んでしまう」
「 薫と千太郎。ホントに『不器用』なやつら!でも愛すべき存在です。当初は千太郎の圧倒的な強さが目立っていたが、徐々に薫のしたたかな強さが千太郎のそれをスポイルしていく展開はまさにJAZZ!人生はアドリブ。何が起こるか分からない。何がきっかけとなるか分からない。だから面白い!そんなことを感じさせる作品です。ちなみに彼らのメインテーマがアート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズの『モーニン』なのも好きな理由のひとつです。」